沖縄より中国へ

この原稿は、猛暑の沖縄で書いている。沖縄に足しげく通い始めて三年が過ぎようとしている。当初、空手のルーツである中国武術を福建に求めたものの人脈がない為、北京より福建の南派少林拳を探っていた。

中国では、北京語を標準とするが大きく北京、呉、閩南(びんなん)、粤(えつ)、客家の5大方言があるが地方によっては細分化され中国人同士でも会話ができない。言葉の壁に阻まれた事と、北京と福建の距離の問題が大いに障害となった。

例えば、九州、熊本の事を東京で聞いて歩いている様なものである。ある時、地理的には沖縄が福建に非常に近い事に気づき、沖縄からのアプローチを試みた次第である。この事は、予想以上に成果をもたらしてくれた。

沖縄には、福建の留学生も多く昨年の9月に続き今年も福建に直接行くところとなった。空手のルーツ、及び体の鍛え方、力の出し方等、永年追い求めて来たものを今一度、確認の作業である。さて通りを行く琉球人を見ながら本土との文化の差を2~3書いてみよう。

先ず「沖縄の人々は、風呂に入らないらしい。」と言うとびっくりするであろうが、無精でと言う事ではなく、熱い湯船に浸かる習慣が無いと言う事らしい。

一年を通じてシャワーを浴びる事で十分らしい。又、気温が15度を割り始めると寒くて火燵を用意する事も聞いた。食文化も多いに異なる。あらゆる物を取り込み、交ぜ合わせる文化チャンプル文化が食文化に有るのはよく知られているが沖縄の人々は、良く「ぜんざい」を食べる。夏は、冷たくしてカップラーメン程の器で食べているのを見かけるし、レストランの食後にも再々、「ぜんざい」が出される。台湾にも同様な食習慣が有った様に思う。

一説には「ミネラルを取る為」と聞いたがどうであろうか。東北の人々は、陽の食物である塩分を包んだ漬物類を多食する事で体を温め、沖縄では陰の食物である糖分を取り入れ体を冷やしているのではないだろうか。ある年齢の方々は「せんべい」を食べないとも聞いた。これも塩分は体を温めると考えると理解できるがどうかであろうか。

又、最近は沖縄の男性は肥満の為、寿命が全国で26位となっているとの事。男女共に長寿であったのは、失礼ではあるが貧しかった食生活の時代であったとは皮肉でもある。

押忍!

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