見えないものを見る

日々に落葉の数が増して晩秋の装いである。繰り返される四季の営みの中に生命の働を感じる。春に芽ぶいた木々が夏に盛りとなり、秋には葉を落とし、一時死を思わせる様な冬を越す訳である。しかし、この時期に桜の木は春の花のつぼみを既に枝に蓄えている。

それは既に春の訪れを感じているのかの様でもある。私が繰り返す言葉に「武道とは見えないものを見る、聞こえないものを聞く、感じられないものを感じる事が大切である」と言っている。

桜の花が咲いて春を知るのでは遅く、枯葉が落ちるのを見て秋を知るのでは遅い。技となって現れる前の相手の気の働を感じる力を自然の摂理の中に学ばねばならない。沢庵が「まだ立たぬ波の音をば湛えたる水にあるよと心に聞け」と言う様に。

押忍!

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